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近代マグロのカップラーメン第二段が発売!


近代マグロって?

近代マグロというのは、2002年に話題になったマグロのことです。
関西人ならぴんとくる名前だと思いますが、近代つまり近畿大学がつくったマグロということですね。
近畿大学は関関同立 産近甲龍と言われている関西での私立大学の序列に組み込まれている「近」の部分です。
そこの水産研究所が1970年から、マグロの完全養殖を研究していたのですが・・・2002年6月に、なんとマグロの完全養殖に成功しました。

そうして生まれたブランドが近代マグロです。
海で捕まえた稚魚を育てるという一般的な養殖マグロとは違って、施設内で人工的に卵を孵化させて育てるというのが近代マグロ。
年々減っているといわれている天然マグロですが、日本人にとってマグロはソウルフードであり、無くてはならない存在です。
これによってマグロ資源の減少を防ぐことができます。
枯渇問題にならなくて済むというわけですね。

マグロの稚魚というのは、完全養殖をするのがとても難しいのです。
皮膚が弱いし、何かと刺激に敏感。
わずかな光があたっただけでも錯乱して水槽の壁にぶつかって死んだりします。
しかも共食いをするのです。

そして当初は、クロマグロは生き餌しか食べないのではないかと言われていました。
それも完全養殖の難しさに拍車をかけていたのですが、2008年(成功してから2年)に、クロマグロ用の配合飼料が開発され、実際に食べたのです。
これによって、今回の近代マグロラーメンのように近代マグロの産業化が現実のものとなりました。

完全育成ではなく、中間育成も従来の2から3%程度しかなかった生存率が、2011年に35%にあがるなど、近畿大学と豊田通商とその子会社ツナドリーム五島の働きは凄まじいものです。
2014年には近代が豊田通商との提携をさらに広げて完全養殖マグロの大量生産を始めることに。
年間30万の近代マグロの稚魚を生産する計画をたて、2015年にはいろいろな施設が建ちました。

そして2014年12月には、エースコックと近代マグロのカップ麺を作ったのです。
これが第一弾の近代マグロラーメンですね。
マグロの中骨から取り出した出汁をつかってスープをつくったもので、中骨は近代が廃棄処分にしていたものです。
それが再利用されているとのことで、結構ローコスト。

今回はそんな近代マグロ中骨ラーメンの第二段というわけです。

中骨エキスが追加!?

第一弾から何が変わったのかというと、「つみれ」です。
今回追加された具のなかにつみれがあるのですが、このつみれには中骨エキスがたっぷりと含まれています。
それによって食感がとてもぷりっぷりとした形に進化しました。

第一弾の反響

第一弾は結構人気を博しました。
と言っても、数量限定生産・販売なので実際に食べることができた人は少ないのですが、ネットにはいろいろな反響の声が寄せられています。

第一弾は89グラムの内容量で、195円という価格帯でした。
主にコンビニとスーパーで、発売3ヶ月の間に150万色の販売を見込まれて発売。
近代マグロ販売店舗で遣われることのない中骨からエキスを炊き出し、スープに使用。
身は使っていませんが、それでもはっきりと「マグロの出汁だ」と分かるあじになっていたようです。
うまみとコクがありながらも、塩ラーメン風味でさっぱりとしている。

「身じゃなくてエキスだけかい!と思ったけど確かにマグロだ」
「さっぱりとしていておいしい!」
「ええ味出汁取る(だしとる)」

味の感想もかなり良好でしたが、なによりも面白い取り組みだと思ったのがカップのふたの裏です。
普段は見ることもなく捨てられる部分。
何も書かれていないのが普通ですが、何かが書いてある。
気になって見てみると、近代の卒業証書が印刷されていたのでした。

第一弾はかなり好評でしたから、それで自信を得て今回の第二段の発売になったのですね。
2015年11月23日から発売されています。
これを書いているのが11月24日ですから、ちょうど発売から1日経っていることになりますね。
思ってみれば第一弾と同じような時期に発売されています。
やはり、冬なのです。

食べて見ると・・・

運よく近くのコンビニで入手することができたので、食べてみました。
第一弾も食べているのですが、どのように変わったのでしょうか。
まずパッケージですね。

第一弾は銀色のマグロの骨が描かれていましたが、今回は金色のマグロが描かれています。
骨じゃないということに驚きつつ、マグロが頭のところでぱかっと開いて中からラーメンが!
関西らしいユニークなパッケージを楽しみつつも、お湯を注いで待つこと3分。

ふたを開ける。
塩ラーメンのようなさっぱりとした香りでありつつも、魚介のコクを感じさせる濃厚さも兼ね備えています。
気になる味ですが、スープ自体は前からほとんど変わっていないように思えますね。
ただ、前よりも濃厚さが増しているという感じは強いです。

そして気になるつみれですが・・・確かに、カップ麺の具としては驚くほどおいしいです。
ぷりぷりという言葉がはまります。
そしてつみれからも、きっちりとマグロのうまみが味わえる。

食レポをしましたが、こればかりは食べてみないとわかりません。
関西だけで売られているものではなく、全国のコンビニやスーパーで売られています。
価格は税込み220円となっているので、話題づくりの一環として買ってみてはいかがでしょうか。
純粋にラーメン好きの人でも楽しめる出来です。



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