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袋ラーメン『うまかっちゃん』は九州出身者にとって最強のインスタント食品


時間がない時に便利で、ササッと食べられるインスタント食品です。
今では迷ってしまうほどインスタントラーメンの種類も多く、さまざまな味を堪能できる時代になってきました。
中には激ウマ商品もあるので、誰にでもひとつやふたつお気に入りがあるに違いないでしょう。
しかし、九州出身者にはその問いを投げかけるまでもありません。なぜなら、その答えは一択のみだからです。
それは、最強のインスタントラーメン『うまかっちゃん』以外は考えられないからなのです。

うまかっちゃんとは

『うまかっちゃん』は、ハウス食品株式会社から発売されている商品です。
1979年に発売開始すると爆発的なヒットを記録して、九州地方では「おふくろの味」的な存在にまでなったのです。
まず値段が105円(一袋)と安いのが、魅力のひとつなのですが・・。
他のインスタント食品の追随を許さないのは、その味でしょう。
沸騰させたお湯に麺を入れて、備えつけの粉末とオイルを加えるだけの簡単な手順なのに、お店で出てきてもおかしくないくらいおいしいのです。
こえrで、とても100円チョイとは思えず、袋ラーメンなのが信じられないレベルなのです。

最高にご飯と合う

そして何でも相性バツグンなのが、うまかっちゃんのスゴいところです。
お供で定番の紅生姜、ネギ、卵などはもちろん、野菜や肉も完璧にマッチするのですからこれまたニクいところです。
炭水化物同士の組み合わせも何のその。豚骨エキスをベースに野菜エキス・香辛料でまとめられたスープとご飯を一緒に食べれば至福で、バクバク食べることができてしまいます。
袋ラーメンでそこまでできる商品は、他にないと言ってもいいでしょう。

最強のインスタントラーメン

個人でオリジナルレシピを作れるのも楽しみのひとつになる上、家庭でササッとできるのもインスタントだからこそできる強みです。
うまかっちゃんがあれば何でもできます。
そう、うまかっちゃんは袋ラーメンの魅力を最大限に発揮している商品なのです。

九州出身者であれば、必ず通る道。それがうまかっちゃんなのです。
近畿・中四国・九州・沖縄県を中心に発売されているのですが、関東圏などその他の地区でも一部の店舗で購入できます。まだ食べたことがない人は、ぜひ「最強のインスタントラーメン」を一度味わってみて欲しいものです。

福岡県民にとっては欠かせない!? ラーメン「うまかっちゃん」の誕生秘話

<「うまかっちゃん」はご当地即席麺の代表格>
地方の名物で忘れてはならないのがご当地即席麺です。その代表格といえばトンコツ味の「うまかっちゃん」でしょう。福岡っ子にとっては欠かせない存在とも言えるこのラーメン、誕生秘話とともに魅力を確かめてみました。

<「九州もんはトンコツ味を好むのです」>
かつて就職や進学で福岡から大阪、東京へと移り住んだ若者たち。
彼らが最初にカルチャーショックを受けたのがラーメンの味だったのです。
今でこそ、全国どこへ行ってもトンコツラーメンが食べられるのですが、60年代70年代の大都会には皆無でした。
長谷川法世の劇画「博多っ子純情」の主人公たちが上京して、真っ黒なスープのラーメンを見て激怒するシーンに喝采を送った人も多いことでしょう。
そんな福岡もんの救世主となったのが「うまかっちゃん」なのです。
誕生したのは昭和54年(1979)です。
インスタントラーメンではサッポロ一番などが先行して人気を博していたところへ、うまかっちゃんの製造・発売元であるハウス食品も73年に参入して、ハウスシャンメンしょうゆ味なども発売しています。
ところが、ラーメン生産の拠点工場がある福岡を始め、九州全体ではシェアが低く、生産ラインを止める日もあったということです。
そんなある日、当時の工場長がラーメン担当開発マネージャーにこう言ったのです。
「食堂で社員がハウスのラーメンを食べない。九州もんはトンコツ味を好むんです」。
営業担当者も九州で売れるラーメンを作りたいと本社に懇願したのです。

<「こらうまか」が「うまかっちゃん」になった理由>
そこで九州向けにラーメンを開発するプロジェクトがスタートしました。
しかも、4カ月以内に開発せよという社命まで下ったということです。
同社初のエリア商品となるこのラーメン、開発・調査担当者は九州各地のラーメンを食べ歩き、スープ開発に取り組みました。
その際、福岡工場や福岡支店に協力を仰いで、社員や一般の主婦を対象に試食を繰り返したということです。

<スープの味は地元・九州人のこだわりにより決定>
パッケージは福岡市を拠点に全国的に活躍していたグラフィックデザイナー・童画家の西島伊三雄さんが、福岡の祭り「博多祇園山笠」をモチーフに描くことになりました。

「ハウス食品はカレーのイメージが強い」という理由で、発売当初からパッケージの表には社名が入っていません。
しかし、ハウス食品側がネーミングとして考えていた「こらうまか」に西島さんが難色を示したのです。
「これは男言葉。女性や子供に受けるやさしい言葉にした方がいい」とのアドバイスです。
博多弁で「おいしいですよ」を意味する「うまか」は生かしつつも語尾に愛らしい「ちゃん」を付けて「うまかっちゃん」にしたらどうかと提案したのです。
こうして「うまかっちゃん」は完成し、昭和54年9月1日、発売にこぎつけました。
すると、主婦の口コミと大量のCMのおかげで瞬く間に大ヒット。5カ月後には九州でトップシェアを占めるまでになったのです。
加えて、名古屋や東京から帰省した九州出身者も魅了。販売エリアが西日本に限られていたことから、親や知り合いに頼んでケースで送ってもらう人も多かったということです。



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