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本格ラーメン店を装って最先端の袋麺『マルちゃん正麺』を出したら、どんな感想が飛び出すのか


袋麺とバレないように、細心の注意を払って調理開始

せっかく細心の注意を払って用意しても、作っている仕草でバレては台無しです。
そこで、本格的に作っているように見えるように、配置や動きも事前にイメージトレーニングを繰り返して、色々と工夫してみたのです。
「このラーメンは、鶏と豚の2種類のダシをじっくり煮込んだスープで…」
といったもっともらしいうんちくを語りつつ、カウンター越しにタレやスープを温める仕草を見せながら、カウンターの裏に隠したボウルに、タレもスープもエスケープしておきます。
もちろん、マルちゃん正麺を作るだけなので、スープは不要ですからね。お湯だけあれば用意万端なのです。
ちなみに正麺のスープは、袋麺では珍しい液体スープとなっています。(豚骨は粉末です)
このスープ、粉末にしていないせいか香りがとても良く、袋麺とは思えない風味が実にいいのです。
「それでは、麺を茹でていくよ」と、麺とザルを見せて、麺茹でアピール開始です。
関係無いですが、この麺を茹でるザルも、ラーメン屋風のTシャツ、前掛けも、結構なお値段がかかってます。プロ用品は安くないですね。
そして製麺所の麺はそのままドンブリに置いて、鍋に正麺をそっと投入します。
そして茹で上がったら、あらかじめマルちゃん正麺のスープを入れておいたドンブリの上で湯切りして、チャッ、チャッ…!と、いかにもそれらしく湯切りを披露します。
ホントはこんな事する必要は、まったくないのですが、これをするかしないかでラーメン作りの本質が違ってくるような気がするのです。
そして麺をスープに入れて…完成です
「どうぞ、醤油ラーメンです」
「えっ、具はないの?」
「 ラーメンの真髄は、麺とスープです。 具材を入れるとかえって味を濁らせるので、 純粋にラーメンを味わってもらうために、今回は素ラーメンにしました」
「なるほど…!」
申し訳ないですがチョロすぎですね・・。
食べる人は中身がまさかマルちゃん正麺だなんて、知るよしもありません。
ズズッ…
「…!!」
「うまい、うまいよこれ!!」
「ホント?俺、ラーメン屋としてやっていけそう?」
「うん、こんなラーメンを出す店が近所にあったら、普通に通いたい」
なんて言っています。

「麺もプリプリだし、複雑なスープがよく絡んですごく合ってる」
「ラーメンを食べると胃がもたれやすいんだけど、これはアッサリしてて油もくどくないし、すごく箸が進む」
「醤油の香りと、ほのかな甘みがいいね、食欲をそそる」
「確かにこれだけの麺とスープなら、具がなくても全然おいしい!」
なんと、予想通りの大絶賛ですよ。

もちろんこのままではいけないのでネタばらしです。
「実は今食べてもらったの、このマルちゃん正麺なんだ」
「え、さっきの製麺所の麺は?スープは?」
「あれ全部、使ってないの」
「えー!?」
「…まさかそんな手の込んだ仕掛けだったとは…!」
こうして人は、人を信じられなくなっていくのでしょうか。

開発者が教える、マルちゃん正麺の一番おいしい茹で方

ちなみにマルちゃん正麺の開発者が推奨する、一番おいしいラーメンの茹で方は、麺を投入したら、 まず1分間は、麺を絶対にいじらないことです。
そして1分経ったら麺をひっくり返して軽くほぐして、さらにふたたび茹で時間になるまで触らずに見守ります。
こうすることで、麺の表面を傷つけることなく、最高の美味しさの正麺が完成するのだそうです。
革新的な麺の食感の秘密は、麺を蒸さない特許製法『生麺うまいまま製法』にあるようですね。
そして完成した、マルちゃん正麺の味噌味ですが、美味しそう。
味噌味は力強い味わいのスープに合わせて麺も太くて、よりモッチリと力強い食感が楽しめる逸品です。
正麺の麺のおいしさの秘密は、麺を蒸さず、高温の熱風で生麺を一気に乾燥させる独自の特許製法 『生麺うまいまま製法』 によるものです。
工場で麺を蒸さないことで、麺のでんぷんが十分にアルファ化せずに、家で茹でる時に初めて全体的にアルファ化が進んで、食べる直前で生麺を茹でた時に近い一番おいしい麺の状態になるのだそうです。

結論として、袋麺という先入観があろうがなかろうが、美味しいものは美味しいという結果となったのです。
発売から約4年を経て行われたリニューアルで、 生麺のような太くコシがしっかりした歯切れの良い麺に、そして伸びにくくなって、 もはや生麺以上に生麺らしい味わいへと進化していたマルちゃん製麺ですよ。
まことしやかに作ってしまうと簡単に騙せてしまいそうですが、袋ラーメンでもある程度のポテンシャルがないとだめでしょう。そういった意味ではマルちゃん製麺は最初からそのポテンシャルが必要以上に高かったと言ってもいいでしょう。