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京都でラーメン? 意外と激戦区な京都ラーメン


ラーメン好きのみなさん、京都といえば何を思い出すでしょうか。
ここで「抹茶」「団子」「和菓子」「古都」などではなく、ラーメンという単語が出てきたら、あなたは本当のラーメン好き。

京都にラーメンというイメージは、あまり無いかもしれません。
でも意外や意外、京都には日本でも有数のラーメン激戦区があります。
ラーメン通の間では、京都=日本でも五本の指に入るであろうラーメン激戦区という認識が広まっている。

宮本武蔵に縁のある町としても知られている京都の一乗寺。
そこが、ラーメン激戦区になっています。

京都ラーメンの特徴

京都ラーメンというものはありませんが、京都のラーメンにはどこか特徴があります。
「あっさり系のスープが多い」ということです。
とんこつスープもかなり多いのですが、お店の外にとんこつの嫌なにおいが漂ってこない。
長時間かいでいると胸焼けしそうになるほど濃厚なとんこつスープのにおい。

それが、店外まで漂っているというのが、とんこつラーメンを出すラーメン屋さんのイメージですよね。
でも、京都のラーメン屋さんはそれがありません。
というのも、スープがかなりあっさりとしているから。

では、どうしてあっさりスープになっているのでしょうか。
京都という土地柄もあるのですが、それだけではありません。
京都のラーメン屋さんには、必ずと言っていいほど「から揚げ定食」が存在します。
「ラーメン定食」ではなく、「から揚げ定食」です。

ちゃんとラーメンもついてくるのですが、そこにかなりの量のから揚げとご飯がついてくる。
味噌汁までついているお店もあります。
そのから揚げは、かなり大きい。
1つや2つというところがほとんどなのですが、から揚げ1つが、一般家庭で作るから揚げ3個分くらいはあろうかという大きさになっているのです。

そんな特大から揚げと一緒に食べるからこそ、スープは油っこくないあっさり系のスープでなければいけないというわけですね。

一番人気は高安

お昼前、11時ごろにはもうすでに行列ができていて1時間待ちになってしまうラーメン屋さん。
ラーメン激戦区の京都一乗寺の中で、不動の地位を獲得しているラーメン屋です。
観光客はもちろんのこと、地元住民も愛好する高安のラーメン。

中華そばはとんこつスープ。
あっさり系の典型的な京都のとんこつスープになっています。
特大から揚げを主軸に添えた「から揚げ定食」が人気。

特大サイズのから揚げが3つ付いてきます。
このから揚げ、見た目からはよくわからないのですが、実はカレー味。
あっさりとしたとんこつスープと、カレーの刺激的な味わいが良くマッチします。

ただ、食べ切れないという人も続出するため、食べ残したから揚げはお持ち帰り可能です。
「お持ち帰り」と定員さんに伝えると、袋につめて渡してくれます。
食べ切れなくて残すということがないのが良いですね。

また小腹がすいても、食べることができます。

ラーメン自体の味は、「おいしい」けど「印象には残りにくい」といった感じ。
とんこつスープって、普通は癖が強いと思います。
獣臭さがあるものです。
ただ、高安のスープは、そのクセがありません。

あっさりなのですが、そこまであっさりしていない。
こってりしていないことはないが、そこまでこってりしていない。
究極にクセがないラーメン。
だからこその、刺激的なカレー味のから揚げというわけですね。

天下一品は京都生まれ

京都を中心として、関西などに多くのチェーン店を出している天下一品。
天下一品が生まれたのは、京都の北山と呼ばれている地域。
激戦区一乗寺ではないのですが、京都のラーメンといえば天下一品を語らないわけにはいきません。

北山にある本店は、他の支店の味とは全く違います。
どこかの支店で食べたことがあっても、何故だか新鮮に感じる。
スープをお店独自で作っているというわけではなく、スープは滋賀県にある工場で作られている。
にもかかわらず、味が違うのです。

おそらく、ラーメン通の方であればその味の違いを感じることができるはず。
スープの味は同じですが、その濃度がお店によって違ってくるようです。
本店はどのような濃度になっているのか、味になっているのか。
確かめてみるのもいいかもしれませんね。

極鶏

京都の修学院にあるラーメン屋さん。
修学院は、一乗寺から徒歩ですぐ近くですね。
ラーメン激戦区から少し外れるところ。
でも、修学院も十分ラーメン激戦区であると言うことができます。

世間的には、一乗寺の激戦区と同じ地域であると思われているようですからね。

ここは、京都ではかなり珍しいこってり系のラーメン。
しかも、かなりこってりしているのです。
メニューは、鶏だく・赤だく・黒だく・魚だくの4種類。

鶏だくは鶏白湯ラーメン。
赤だくは唐辛子をふんだんに使っている辛いラーメン。
黒だくは、自家製のマー油をつかったメニューで、にんにくがたっぷりと使われています。
魚だくは、その名前のとおり魚をふんだんに使ったスープのラーメン。

卵かけご飯セットが有名です。
ここは、京都でおなじみのから揚げはありません。

日本でも五本指に入るのではないかというくらい、スープが濃厚でこってりとしていますからね。
から揚げを一緒に食べようものなら、必ず胸焼けを起こしてしまうでしょう。
かなり強烈なスープに突き抜けている思い切りのいいラーメン。
だけど、なぜかスープを飲み干してしまうという、不思議な味と魅力のあるラーメン屋さんです。

京都に行くのであれば、高安と天下一品本店・極鶏の3店は必ずおさえておきましょう。



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