定番「チキンラーメン」をアレンジ!究極のひとりめし「極ラクめし」を作りました
今晩のご飯どうしようかなぁ。どうせ一人だからささっと作って食べてしまおう。
そんな心の声が聞こえてきそうですが、疲れた後でもちゃんと自炊しているのは本当にすごいことですね。
それでも毎日、一から作り始めるのは大変です。そんな時には、缶詰、コンビニ惣菜、レトルトなどを使っても良いと思うのです。これらの材料も、ちょっとしたアレンジを加えれば、あっという間に立派な一品に変身します。
こんなレシピを集めた、頑張っている自炊の人たちを応援するちょいユルなレシピ本『極ラクめし』(ヤスナリオ/グラフィック社)が発売になりました。
ここでは、帰り道に買って帰れるような材料を使いながら、あっと言う間に作れる麺類・ご飯もの、つまみ、鍋、そしてデザートまで紹介されていて、一見大雑把に見えるレシピでも、出来上がってみるとちゃんとした料理ばかりなのです。
これは決して手抜きとは言わせません。ちょっとした工夫がいっぱい詰まった1冊です。今回はこの中から、簡単すぎるけれど美味しい2品を実際に作ってみました。
抜群つまみ!もちベーコン
切り餅を3等分に切り、そこにベーコンを巻きます。これをサラダ油を熱したフライパンでこんがりするまで焼いて、最後に粗挽き黒こしょうをふれば完成です。
こちらは、一人暮らしだとなかなか使い切れない切り餅を使ったレシピなのです。お餅というと、どうしてもしょうゆやきなこなどで食べるイメージが強くて、夜ご飯になるという感じではなかったのですが、ベーコンを巻いて焼いただけで、ベーコンの塩気が効いた、お酒にぴったりの極ラクつまみになるのです。
定番「チキンラーメン」をアレンジ! チキボナーラ
フライパンで水を沸騰させたところに、チキンラーメンを入れて茹でます。
この茹で汁はスープとして取っておき、残りの麺のところに溶き卵、粉チーズ、牛乳を混ぜたものを流し入れ、弱火で手早く混ぜます。
最後に小ねぎを散らし、粗挽き黒こしょうをふれば完成です。
これは、インスタントラーメンの定番「チキンラーメン」をアレンジしたレシピなのです。とは言うものの、味付けに予想外の材料を混ぜることで、まったく別物の料理になりました。
意外な組み合わせですが、食べてみると絡めたソースがチキンラーメンの味をマイルドにしてくれて、まさしくイタリアンな雰囲気になります。
1つの作業でスープまでできるのも嬉しいポイントなのです。
自分のために「極ラクめし」を
何度も繰り返しますが、ここで紹介されているレシピは手抜きではありません。
市販のものを上手く取り入れ、ちょっとした工夫を施した立派なレシピです。
どうせ自分だけが食べるものとしても、やはり美味しいものが食べたい。そんな気持ちに寄り添う、ラクラクな料理なのです。でも、このラクさを知ると、もう手の込んだ料理は作れなくなりそうですね。
日清食品創業者の安藤百福さんが終戦直後の大阪・梅田の闇市でラーメン屋台に並ぶ行列を見て、「もっと手軽にラーメンを」と開発したのがチキンラーメンです。
チキンラーメンの開発は、安藤百福さんが大阪府池田市の自宅の敷地内に建てた作業小屋で試行錯誤の末に生まれた。ある日、妻が作っていた天ぷらを見た印象や食感をヒントに「油の熱で乾かす」こと(瞬間油熱乾燥法)を思いつき採用したのです。池田市にある「インスタントラーメン発明記念館」には、チキンラーメンを開発した作業小屋が復元・展示されています。チキンラーメンの「チキン」は鶏を意味する英語"chicken"ですが、本商品のローマ字表記は日本語で"Chikin"と綴られているのです。
チキンラーメンの一般的な調理方法は袋をあけて取り出した乾燥麺をどんぶりなどの食器に入れ、熱湯をかけて蓋をする。おおよそ3分間(発売当初は2分間とされた)待てば食べられます。
熱湯を沸かした鍋で直接煮込めば1分強で食べられるのです。
具材は入っていません。右の写真のようにくぼみを上にして麺をどんぶりに入れて、くぼみの上に生卵を乗せ、刻みネギを入れて湯をかけて食べることが一般的で、写真がパッケージにも印刷されているのです。
調理しなくても、多少塩辛いがそのまま囓ったり[6]、砕いて米飯に掛けたりスープの具にして食べることも可能で、麺に含まれるデンプン質はアルファ化(加熱によって糊化)されているため消化吸収上は問題なく、非常食としても有用です。
開発者の安藤百福さんは「美味しく食べるコツはちゃんと蓋を閉めてきっちり3分待ち、よくかき混ぜてから食べること」と語っています。
世界初のインスタントラーメンであるチキンラーメンは体に悪いと言われていたんで、安藤百福さんは無くなるまで毎日チキンラーメンを食べ続けたそうです。享年を考えてもチキンラーメンには一切害などがないことを身をもって体現されたということですね。