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ラーメン 絶対に並ばない?


見回せば、ラーメンに並ぶという光景を私達は頻繁に見ることが出来ます。本当に日本人は並ぶのが好きな人たちです。しかし実際にはラーメンに並ばないという人たちもいます。そのラーメンがどんなに美味しいとしても、並ぶなら食べないという人たちがいます。それはそれで妥当な意見に見えますが。並ぶに値するほど美味しいものなんて実際にこの世界に存在しているのでしょうか。

ラーメン屋に行列が出来る理由

しかし、しっかりラーメン屋に行列が出来ているのも事実です。並ばない人たちは、日本人は馬鹿になりやがってなんて思っているのかもしれません。実際に行列というものの、その中にサクラを投入している場合もありますので用心が必要です。行列が出来ていれば、遠くの人たちにも一目瞭然であり、遠くの人たちがよって来るでしょう。大道芸でも同じことがいえます。ある程度人が囲めば遠くの人たちが囲みの中が気になって、どんどん近付いて来ることになります。行列こそ、ラーメン屋が儲かる仕組みなのです。そして、行列のあるラーメン屋というものが段々と当たり前の認識になれば、行列のないラーメン屋って美味しくないだろうというイメージを絶対にぬぐい去ることが出来ません。げんに店内に一人もお客様がいないラーメン屋は、入ろうとしているお客様も中を警戒して、店の外で躊躇してしまっているのです。そのお客様が結局中へ入らないから、次のお客様も当然中へ入って行くことをしません。そのラーメン屋はお客様を全然呼ぶことが出来ないのです。

「何かしら?」「何だろう?」「おいしそう」「おいしいかもしれない」

やはり、多くの人たちが行列を見て、「何かしら?」「何だろう?」「おいしそう」「おいしいかもしれない」といういろいろな思惑を考えるようです。そして、そもそも、並ぶということがイベント化して、ラーメンという共同体験をしているのかもしれません。大体話題のラーメン屋に行けば、ただ自分の心の中に秘めるということではなくて、誰かに良くも悪くも喋りたいモチベーションって生まれて来るものです。それはラーメンという項目において、私達は共同体験をしているからです。ただ食べ物を食べているという枠から超えて、東京ディズニーランドなどアトラクションで遊んでいるような意味を持っているかもしれません。そして、並ぶというのは、すぐにラーメンに辿り着けないことを意味し、辿り着けないことで、ラーメンがより一層美味しいものへと変身してしまうのかもしれません。

ラーメン屋のしたたかな戦略

ラーメン屋と言えば、気軽な感じで脱サラで経営が出来てしまうかもしれません。しかし、代替的なスペースを確保するなんて到底出来るはずはありません。結構ラーメン屋は、カウンターだけというところも多くあります。とすると、ラーメンを食べに来た人たちが来れば、すぐにお店が一杯になり、ちょっとでも話題になれは必然的に行列が出来ることになります。何も美味しいからラーメンは行列するということでもなくて、お店が狭いから行列をしているかもしれません。そして、後は大道芸の心理のように、行列を求めて並ぶ人たちがいます。

ラーメンは回転率がいい、すぐに出てくると思っている人たちもいるようですが、実際にはそうではありません。ラーメンは結構時間がかかり、人を随分待たせる。この待たせるというのもいい効果を招くことになります。待てば待つほどラーメンが美味しそうに感じることになりますし、そして時間がかかれば、それだけ行列を生むことになります。行列の出来るラーメン屋がいいラーメン屋の特権とすれば、このような形で行列へと導くことも出来てしまうのです。意識的にわざと時間をかけてラーメンを提供するお店もあるかもしれません。時間のかるかラーメン屋というものにもちょっと注意をしましょう。

客席数、厨房の広さ、麺の量、調理方法、店主のこだわりと言ったもの、そして大衆の心理がラーメン屋の行列を作ることになります。しかし、実際にそのようなラーメン屋でも結果美味しいラーメンを出さなければリピーターを出すことが出来ません。そのような作戦を取るにしてもやはりラーメンはしっかり美味しくある必要があります。マスコミに取り上げられるというのも行列が出来るお店作りの作戦ですが、プロフェッショナルな味でしっかり認められラーメンしか雑誌に掲載されることはないでしょうし、今、行列のあるラーメン屋に多少のカラクリはあるのかもしれませんが、行列を並び食べるラーメンは美味しいラーメンであることに変わりはありません。

ただし、やはり並んでまで食べる必要があるかという問題です。そもそも高齢者の方々は足が疲れるでしょうし、配給の時代を生きていた人たちはて絶対にいい気分なんてするはずはありませんし。本気で並ばない人たちの心を動かすのはやはり結構大変な作業ではないでしょうか。