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どうせならラーメン屋でも始めようか


厳しい現実

国税庁が発表した「民間給与実態統計調査」です。古いデータですがサラリーマンの平成22年度の平均給料は421万円だったそうです。全体としては前年度よりも微増だったそうですが、若年層の収入は減っています。特に、ここ最近若者の給与低下はひどいものなのです。
平成22年度 年齢階層別平均給与
・20~24歳 243万円
・25~29歳 328万円
・30~34歳 377万円
・35~39歳 422万円
これが5年前と比べると、大幅に年収が下がっていることが分かります。
平成17年度 年齢階層別平均給与(カッコ内は平成22年度との差額)
・20~24歳 250万円(7万)
・25~29歳 340万円(12万)
・30~34歳 405万円(28万)
・35~39歳 466万円(44万)
35~39歳では、何と44万円も下がっているのです。たった5年で日本人の給料は随分下がりました…。
実際にそれ以降も下がり続け、平成27年度では持ち直した形にななっていますが、日本人の給料は今後もきっと下がりつづけるでしょう。

現代の若者は、本当に大変です

厳しい就職氷河期を乗り越えて、せっかく企業に就職しても、30代になったときにもらえる給料は今の30代よりずっと少ないのです。それにもかかわらず、若者たちは不安定な時代の情勢を鋭く感じとって、「寄らば大樹のかげ」と大企業に群がっていくのです。
それでも頑張って企業に就職したところで、年収はどんどん減っていくのです。
それだったら、自分で事業を立ち上げてみるという選択肢も考えてみてはどうでしょうか?
「そんな、事業なんて…凡人の私にはとても出来ない…」
「失敗して莫大な借金をするのが怖い…」
「革新的なビジネスアイデアというものを持ってないし…」
そんな、ビックリするようなビジネスをする必要なんてありません。億万長者になるわけでもないのです。でも、平均年収ぐらいでしたら、意外と稼げてしまうかもしれないのです。

ラーメン屋をやってみよう

例えば、ラーメン屋さんなんてでょうでしょうか?
一番簡単なのは、「屋台ラーメン」ですね。これならお店を借りる必要もありませんし、ダメならすぐやめられます。
お店となる「屋台」は、リアカー式のものが中古で10万円くらいからあるでしょう。
ずん胴とかオタマとか、お皿とか、そういうものも安く調達すれば10万円くらいで何とかなりそうです。
ガス台とかイスとか、そういうものにも10万円くらいはかかるでしょう。
その他にも保健所に届出をしたり、その他諸々の費用を考えると、さらに10万円くらいは必要になるはずです。
それと、最初に仕入れる材料費などのお金として10万円・・。
屋台ラーメンでしたら、50万円くらいで起業できてしまうのです。
さて、肝心のビジネスモデルですが、非常に簡単に言うとこうなります。
①原価300円くらいで美味しいラーメンを作る
②1杯700円で売る(利益約400円)
③1日で50杯売る
④1ヶ月に20日働く
もう少し細かくすると、例えば1杯あたりの原価はこんな感じになります。
・しなちく 16円
・なると  10円
・焼き豚  50円
・たまご  10円
・焼きのり 10円
・たまねぎ 15円
・生麺   70円
・油    10円
・飲み水  10円
・豚骨   40円
・その他  40円
・ガス代  40円
ここまでで原価は321円ということになります。
ここから1日50杯という売り上げの数字は、屋台ラーメンとしてはかなりチャレンジングな数字だと思います。
・作る時間は1杯3分として50杯は約150分です。
・スープの量は1杯300mlとして15リットルにはなります。
大きなずん胴一杯にスープを作って、スープがなくなり次第終了というイメージになります。仕込みと洗物は、家でまとめてやる形式であれば、一人で50杯を作るのというのも可能でしょう。
これを1年間続けると、次のようなシミュレーションになります。
年間売上が840万円。
年間利益が450万円。
ここで年収が450万円です。これは30代の平均年収を軽く上回るのです。
しかも、税金からは経費を大幅に控除することが出来ます。個人事業主の人は「経費計上」「損金算入」という必殺技を持っていますので、給与所得者よりも実際の収入は多めになる傾向があります。例えば夕食の材料とかは全部経費で落とせてしまいますから。
ラーメンを作って年収450万円でしたら誰もがこちらに動きたくなるのではないでしょうか。
ブラック企業でやりたくもない仕事を無理に続けるより楽しいと思います。
しかも、年収は大卒の初任給(約300万円)よりも多いのです。

自分で事業をやるリスク

「そうは言っても、自分で事業をやるのはちょっとリスクが高いし…」という人は多いと思います。
では、ラーメン屋さんをやるリスクとは何でしょうか?
・収入が安定しない
・資金繰りが厳しく借金地獄
・ダメだったときの再就職がない
これはリスクとしては確かにあります。
肝心なのは日々安定した売り上げを保つことですが、変わらぬモチベーションがあればすべてクリアできるでしょう。