「元福」4年ですべて倒産
ラーメン屋って、やっぱりブームなのでしょうか。しかし、調子に乗って経営しようと思えば、もちろん失敗する人たちもいるでしょうし。何かラーメン屋はブームに乗っかり、景気のいい感じなので100%成功してしまうとも錯覚を起こしてしまうのです。実際に、ラーメン屋って結構つぶれる印象を持っている人たちも多くいます。芸能人がラーメン屋経営というのでも、なかなかラーメン屋経営が難しいという場合もあるようですよ。
元プロ野球選手現在タレントの元木大介が出演し、自身が手がけたラーメン店「元福」(計3店舗)を4年ですべて倒産させたという事実をご存じでしょうか。ラーメン屋は全然甘い存在ではなかったのです。元木大介が成功出来ないラーメン屋を、名前のない人たちが成功させれることが出来るはずないではありませんか。元木大介というネームバリューがあっても、ラーメン屋は成功出来なかったのです。
“元木”に“福”がくるようにと元福という名前だった訳ですが。ラーメン界の新人王を取りたいという意気込みには、間違いなく成功出来る自信があったでしょうね。そして、最初は好調だから、店舗拡大ということになったのかもしれませんが。一体何が駄目だったのでしょうか。そのあたりことは是非、これから、ラーメン屋を経営しようという人たちに参考にしていただきたいとは思いますが。
全然おいしい感じがしない
外にはラーメンの写真がはりだされるのですが、全然おいしい感じがしないのです。そもそも、瞬間的にそのラーメン屋に入ろうという経営のモチベーションが全然なっていないと言いたいのです。ここにもお客様をしっかり見向きさせるための方法が存在しているということなのです。
そして時々、外から見て、ラーメン屋の様子が全然判らないお店というものもあるようです。それは、お店の自信か、はたまたミステリアスを装っているのか、そのようなお店は、見せないでも流行ると私達は、思うのかもしれませんが、実際にあなたは、そのお店に入ろうとしない訳であり、他の人たちも同じです。入るときに不安を抱かせるラーメン屋なんて正直に言えば全然アウトなのです。ラーメン屋の理想と言えば、やっぱり、外からある程度中の様子がわかり(ガラス張りというのもそれはそれで問題とは思いますが)ある程度、お客様がいることによって、私達は、安心して、ここに入ろうというモチベーションが作られるのではないでしょうか。
店内が汚いなんて最悪
そして、芸能人のラーメン屋だから、店内が綺麗なんて思えば大きな間違いなのです。当たり前にラーメン屋を経営すれば、ラーメン屋など汚いお店になってしまうのかもしれません。みなさんが、成功のために、綺麗なラーメン屋にしようと心がけているのです。つまり努力をしているということであり、経営者の努力不足なのです。
券売機で、お店の一番の一押しが分かりづらい、そして券売機の使い方が判らないというケースもあります。どのようなラーメンがあるのか、すぐに判らないお店なんて、はいるのはやっぱりかなり勇気がいる問題です。ここでも経営者は、しっかり努力をしなければなりません。一つ一つを考えると、決して素人でも理解出来ない努力ではないはずなのです。
通路が広すぎる
そして、ちょっとラーメン経営に深入りをすれば、通路が広すぎるというのもラーメン屋に問題を抱えるようです。1m20cm以内に留めることが繁盛しているラーメン屋の鉄則とも言われています。つまり、このような距離がラーメン屋を、繁盛しているラーメン屋に見せかけてくれるのです。繁盛しているラーメン屋だと思えば、ラーメンだって、おいしいと感じるはずです。元木さんの経営するラーメン屋は、つまり、このような単純なことが出来ていなかったと言われています。つまり、ラーメン屋としての資格はなし、何か片手間でラーメン屋をやっていたという感じにしか見えないのです。ラーメン屋に対して全然熱意を感じることも出来ませんし。
ラーメンの味は
でも、もちろん一番大事なのは、ラーメンの味ということになります。1年半かけて作り出したラーメンは豚骨と煮干しのスープで濃いめのガツン系と言います。何かそのような言い方をすれば、私達はちょっと食欲がわいて来ないこともありませんが。しかしここにラーメンの温度が少し低いという致命的欠陥を抱えていたようです。熱くないラーメンなんてラーメンではないのです。そして、つまらないサービス精神かもしれませんが、スープの濃度が濃すぎと言います。でも、味はといえばそこそこおいしいようです。
つまり、ラーメンって、そこそこおいしいだけでは駄目だということを私達は勉強しなければならないということなのです。ラーメンがおいしいというのもごくごく当たり前のことなのです。当たり前なら、別に、そのラーメン屋に行く必要もないのです。そして、元木というネームバリュー、ジャイアンツにも陰りが見えた証拠なのかも。